かまどでご飯を炊きました。
5月29日(木)にNPO法ジセダイ歴史文化継承研究所による、かまどご飯を炊く体験が行われました。
私たちは「ジセダイさん」とお呼びしているのですが、ジセダイさんは名前の通り、柏市を拠点に文化や伝統、歴史を次世代に継承していこうと、さまざまな団体にサポート活動をされています。
今回は、旧沼南町における歴史文化自然の担い手の育成の一環で、鷲野谷地区の方々に向けたプログラムでした。
現代に生きる私たちは、家庭では電子炊飯ジャーを使っていますので、ほぼカマドで炊く経験はほなくなり、かまど事体にお目にかかることってそうそうないですよね。
しかし、染谷家住宅ではかまどがあり、ちゃんと使えます。そこに目をつけてご活用くださいました。ありがとうございます。

ところで皆さん、かまどでご飯を炊くときの「はじめちょろちょろ…なかぱっぱ…」って聞いたことありますか?
これは、昔から言われている炊き方を簡単に覚える呪文のような言葉なのですが、全文は以下の通り。
「はじめちょろちょろ、中ぱっぱ、じゅうじゅう吹いたら火をひいて、ひと握りのワラ燃やし、赤子泣いてもふた取るな」です。
ひとつずつ解説していきます。
①「はじめちょろちょろ」というのはいわゆる「はじめは弱火」という意味です。上の写真ではわりと火力は強いのですが、炊きあがり時に問題はありませんでした。本来でしたらもっと弱火でも大丈夫ですが、薪で火力を調整するって難しいです。
ただ、この強火を長時間すると釜の底にある米たちは真っ黒になるので要注意です。
②「中ぱっぱ」は「中ごろは、火力は強火で」ということで、ガンガン火力を強くしていきます。
③「じゅうじゅう吹いたら火を引いて」は、釜のなかのお米たちがじゅうじゅう吹きこぼれるぐらい沸騰してきたら、火を弱火にします。
④「ひと握りのワラを燃やし」は字のごとくなのですが、なかなかワラを手に入らないと思いますので、ここは追い炊きをして釜の中にある余計な水分を飛ばします。
⑤「赤子泣いてもふた取るな」は火を止めて釜のなかで何があろうと、フタは絶対に開けてはダメですよっていうことです。
途中で開けてしまうとせっかく蒸らしているのを台無しにしてしまいます。20分ほど蒸らしてください。
今回は、かまどの火を消しましたが、お釜をかまどから離す方法もあります。その際は熱くなったお釜は素手で持つことはできません。やけどには気をつけてください。
そして…釜から米びつへ移動させます。これによってさらに余計な水分が飛び、程よい温度になります。

みなさんで懸命に米びつに移しています。

熱々のご飯でおにぎりを握ってます。

手作りのお味噌汁やおしんこ、お惣菜、ご自宅でとれたお野菜など持ち寄って楽しく美味しく頂きました。

鷲野谷の皆さんとジセダイの方々。
染谷家住宅では、かまどや座敷などの貸切のレンタルをしています。イベント、ワークショップ、写真やムービー撮影もできます。
空き状況など詳細につきましては、お気軽にお問合せください。